Sarajevo Football Project |
SFPについて

 SFP事務局長黒崎健太の投稿が、2001年2月15日付けの朝日新聞朝刊「声」に掲載されました。

「紛争をこえて」

   先日、「紛争地の子ら遊びを共にし」という投稿がありました。同様の活動を、私は学生を中心とした仲間と共に、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにて、サッカーを通じた信頼醸成活動「サラエヴォ・フットボール・プロジェクト」として行っています。
 ボスニアは凄惨な民族紛争から既に5年が経過しましたが、いまでも80万人を超えるといわれる難民・避難民が存在し、民族間の信頼回復がなされない中での帰還は極めて困難な状況です。そこで、民族に関係なく愛されるサッカーを通じて、次代を担う子どもたちから民族間の偏見を取り払っていくとの目的で、私たちは多民族混成サッカーチームを立ち上げました。
 1年前に3名の子どもたち相手にはじめた活動は、子どもたちの親の説得を繰り返しながら、主な3民族23人が参加するチームに成長し、民族を超えたチームとしての一体感が選手、スタッフ、親たちの間で生まれてきました。
 ボスニアの紛争では、一般市民が否応なく紛争の犠牲者となりました。平和構築、民族融和とはとても大きなテーマですが、私たち市民のささやかな行動、勇気こそ、実は社会を変える大きな力となっていく、そう信じて活動を続けています。